響いて 風
切り裂いて わたし
流れる音の その水のようなとらえ難さ
春に泣く 蝉のうた
この手には 今
何も残らない
伸ばした前髪
目を隠す
それが良いと
切らずにいた けど
手に取る音が
切ってみなよと促す
ひらける視界
眩しいほどの太陽
音が
音が
はっきりと聞こえる
目に落ちる
その音は貴方のモノです
その樹から受け取った貴方のうたです
春の静かなメッセージなのですよ
この手をもって
この青い空を切ろう
流れた音も
きっと貴方のモノです
わたし
ここで待っています
蝉と共に待っています
夏になる前に向かえに来てください
死んでしまう その前に
音を携え 貴方が来るのを 蝉と 共に ここで
春に泣く 蝉のうた
↑誤字ではないです。
意図的に、と言うヤツです。
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